値段の内訳から商品価値を考える

最近外食に行くことが増えました。
料理は好きなので自炊はしたいんだけど、時間がないので外で食べるかということが最近は多いです。
 
さて、そこで外食の値段の内訳を考えてみました。
 
同じ商品で同じ値段だとして、全国にチェーン展開しているお店のものと、地元でその地の食材を仕入れて営業しているお店のものとで、考えてざっくりですが表にしてみました。

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チェーン店では、毎日テレビや雑誌等でバンバンを広告を出しています。当然広告の作成にも、各媒体にその広告を載せることにもお金がかかります。
んで、そのお金というのは当然商品の値段に含まれています。大々的に広告を出してれば出してるほど値段内の広告費率は高くなります。
広告費が上がれば、原材料等の原価に充てられる金額が減るので、商品の質が下がります。商品の質が下がればお客さんは離れるので、それを防ぐ為に広告を出し続けなければいけません。悪循環です。
 
地元のおじさんがやってるお店ではどうでしょうか。基本的に広告なんか出さないし、出しても地元限定なので広告費としてかかるお金はそれほど無いかと思います。
 
輸送費についても考えてみます。
チェーン店は全国どころか世界中から原材料を仕入れているので輸送費が占める割合も高いはずです。
コストを抑える為には、できるだけ近くからまとめて安く仕入れるようにしなければなりません。日本だとお隣の人口が多く土地の広いあの国ですね。
 
地元のお店はその地方のものを使っているので輸送費というのもそれほどかからないと思われます。
 
人件費に関してはチェーン店の方が抑えらてるでしょう。
チェーン店では大人数で効率化を高めたオペレーションが出来る為、時間当たりの効率が上がり、人件費の割合も抑えることができるでしょう。調理なんかもマニュアル化されていて誰が調理しても常に同じ味が提供されます。
 
地元のお店は、少人数でやっているため効率化も個人単位の範囲しかできません。材料も工場で予め調理されている訳ではなく、毎回食材に合わせて調理をしなければいけないので手間もかかります。また誰が作っても同じという訳にはいかないので、経験を積んだベテランの人が調理しますし、材料の状態によっては毎回少しずつ味が違います。
 
ただ実際に同じ商品が同じ値段かというと全くそんなことはないです。
 
チェーン店では、数々の営業努力によって地元でやってるお店よりも遥かに安い値段で商品を提供してくれます。
 
内訳はそのままでチェーン店の値段のみが圧縮される訳です。
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純粋に商品の価値で言えば、地元のお店の方が良いと言えるでしょう。
地元の新鮮で質の良い材料を使い、技術を持ったベテランが調理するので当然と言えます。
 
しかしチェーン店は、まず値段が安く、味が行く度に変わる心配も無く、深夜まで営業していたりと地元で個人でやってるお店にはないメリットがあります。
 
どっちが良いか悪いかではなく、そもそもそんなの時と場合によって違うと思うし、まずはその商品にどのような費用が含まれてるのかを想像して、それぞれの価値を自分で評価できるようになることが、大事なんじゃないですかね。