労働条件を改善する為のテクニックなんか無くて、あなた自身の価値を上げるしか方法は無い。具体的には1時間で20000円の価値を生むことができるかどうか。

みんな良い条件の会社で働きたいと思ってる。

僕だって定時に帰って夜はどっぷり趣味の時間にしたり、3週間のバカンスを取って海外で過ごしたりしてみたい。
 
そんな会社で働くにはどうすれば良いか。
 
あなた自身の価値を上げる以外に方法はない。
 
前のエントリで会社の価値が低いから労働条件が悪いということを書いた。
 
 
 
では逆に価値の高い会社とはなんだろうか?
 
前のエントリではA社はB社の2倍の価値を生み出してると書いた。
 
そこで他の会社より高い価値を生み出す方法にはどのようなものがあるか考えてみる。
 
まず、商品・サービス自体の価値が高いということが思いつく。
何でその商品・サービスの価値が高いかというとその商品・サービスのクオリティが高いから。
 
例えば、100円の回転寿司と老舗の寿司屋。
例えば、ビジネスホテルと高級ホテル(お前そもそも高級て言うとるやないかというツッコミは甘んじて受け入れます。上手い例が思い付かなかったんだよ)。
例えば、機械で作った大量生産のコップと職人が手作業で作る切子細工のコップ。
 
これらを比べてみれば分かる。
サービスにせよ商品にせよ、価値の高い方は勉強したり訓練したり良い素材を使ったりして、クオリティが高いものを提供しているため価値も高い。
 
次に思いつくのは、供給より需要の方が多い商品・サービスを扱っている場合。
この場合だと、クオリティが低くても需要があるので高い価値があるとみなされる。
 
あとは、特許が必要だったり、法律で新規参入が厳しく規制されていたりして参入障壁の高い商品・サービス。
これも新しく供給が増えづらいので、価値が保たれる。
 
他には、先行の会社の独占・寡占の状態で、後追いの会社が参入し辛いということもあるかもしれない。
ノウハウを持っている先行以上のクオリティを出しづらかったり等。クオリティを出せたところで大量の宣伝も必要かもしれない。
 
あと1つ思いつくことは、他社が真似できないオリジナリティを持っている場合も価値は高まる。
 
次に、商品・サービスの価値自体は同じでも、生産効率を上げて無駄を減らして、利益率を上げるということが考えられる。
例えば生産効率の高さでは有名どころではトヨタかな。
すかいらーくサイゼリアなんかも物凄く効率化してると聞く。
 
大体こんなもんでしょ。
 
要は、クオリティが高く希少性とオリジナリティがあり他と競合がなく需要が高い商品・サービスを、無駄の無い高い生産効率で提供してれば、会社の価値は高くなり労働条件は良くなると言える。
 
それは何故か?
 
高い価値の会社では、従業員へ要求する仕事のスキルも高くなり、そのような高いスキルを持った従業員は待遇を良くしないと他の会社に取られてしまうから。
 
例外的に、他社の参入障壁の高い業種は高いスキルを要求しないかもしれないけれど、就職志望者の中で競争が発生して、結果能力の高い人しかいないという可能性もあるけれど。
 
つまり、労働条件を良くするためには、何かのスキルを身に付けて自分自身の価値を上げるしか方法は無い。
 
分かりやすく数字にしてみると、
年間休日を、土日祝日有給を含め150日取り、1日の就業時間を8時間に抑え、額面で1000万円の給料を得ようと思うなら、
256日×8時間=年間就労時間2048時間で、それを1000万で割ると、1時間当り4883円の価値を生まなければいけない。
ただ、会社としては設備や福利厚生等や株主への配当にかかる金額も考慮しないといけなく、業種や会社によって差はあるにせよ、それを踏まえると従業員1人当り1時間で10000~20000円分の価値を生まないといけない計算になるのではないか。
 
すき家は1人で1時間当りの売り上げ5000円を目標にしていたらしいけれど、5000円ではどう頑張っても良い労働条件にはならないことが分かる。
 
1人当りの1時間に生む価値を、売り上げを立てるのではない部署もあるので、仮に労時価値と呼ぶ。
 
あなたの労時価値は20000円あると思いますか?それだけの知識やスキルを持っていると思いますか?
 
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