転職のススメ、その2。転職を待遇改善の交渉カードとして使おう

何で僕があえて転職を薦めるのかということについて書いておきます。
このままでは僕は転職斡旋会社からの回し者みたいになってしまうのでwww
 
まず結論から言うと、日本では労使の力関係を見ると圧倒的に使の方が強いように思うからです。
 
そりゃ働かせてやって給料も払ってる側が偉いんだろうと言う方もいるかもしれませんが、本来労使は対等のはずです。
労働者がいなければ、企業も成り立たないんだから。
 
日本で企業に力の方が特に強い理由は前にも書いた通りです。
新卒一括採用による囲い込みと終身雇用制のせいですね。
転職自体に対するマイナスのイメージ付けもされているということと、それらの理由により転職市場自体も成熟していません。
 
さらに、ずっと職務型ではなく職能型の職場を形成してきているので、転職者のスキルを上手く測定できないという理由もあるでしょう。
IT系の技術者や営業なんかはある程度判断しやすいですが事務系だと難しいでしょう。
事務系の転職は能力判断の基準がしっかりとしていないから不利になっているという面もあるでしょう。
 
つまり、事実上1つの会社で勤め上げなければいけないという環境や雰囲気が出来上がっているのです。
 
その為労働者は会社に不満があっても、我慢して働き続けます。
周りもみんなそうだからという、日本人的な周りに合わせる文化のせいもあるでしょう。
 
結果として企業側は労働条件を改善なんかしなくとも、労働者は働き続けてくれるという仕組みが出来上がっている訳です。
 
こんなんで労使間が対等になんかなる訳ねーです。
 
 
で、このクソゲーをひっくり返す方法の1つが僕は転職だと思う訳です。
 
実際に転職をしなくとも、いつでもその準備があるよということを匂わせるだけでも効果があります。
 
要は、会社に対して自分は常に他に、より条件の良い会社が見つかればそっちに移るよ、っていうカードを提示し続ける訳です。で、会社側はその人に辞めれられたくなければ給料を上げたりの待遇を改善するということになります。
このカードを労働者全員が常に持ってれば、ブラック企業みたいな、能力のある人間から限界まで搾取するなんていうことは最小限まで減らせるんじゃないでしょうか。
これだけネットが発達した現在、評判の悪い会社には簡単には人が集まらなくなるでしょう。
人を集める為には実際に待遇を上げるしかなくなる訳です。
 
今は転職すると賞与や休暇なんかの面で不利になりますが、転職が当たり前になればその辺の仕組みも改善してくるでしょう。
 
というわけで僕が転職を薦めるのは、労働者による企業に対しての待遇改善の交渉カードになると思うから、でした。