僕らの新しい価値観と、古い価値観

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なんか最近リアルの世の中にストレスを感じることがある。

 
以前アニメ業界にいたときには無かった感じ。
 
ということをぼんやりと考えていた時にこの本を読んで、原因が分かった。
別に直接答えを書いてた訳じゃなくて、読みながら思いついたってだけなんだけど。

   

静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話

静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話

  • 作者: 宇野常寛,猪子寿之,落合陽一,尾原和啓,門脇耕三,駒崎弘樹,根津孝太,吉田浩一郎
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2014/06/27
  • メディア: Kindle版
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 今の20代、30代ぐらいの人って、多分バブル以前の頃の価値観ではないじゃん。

 
でも未だに世の中ってその価値観を押し付けようとしてるんだよね。
 
マスメディアは若者の○○離れとか言って、昔と同じ消費行動を取らない最近の若者はダメだみたいな論調。
こういうメディアとか、スポンサーになるような企業にいて、そこそこのポジションにいる人は、バブル世代で収入も良くて、僕らとは違う価値観を持ってて、それを押し付ける力も持ってる。
だから雑誌やテレビや新聞とかのメディアでは、オブラートに包みながら新しい価値観を否定してる。
 
僕は今は所謂普通の会社にいて、オタク的な雰囲気がなくて、初めてアニメ業界以外の世界を見ることで世の中をこれまでとは違った角度で新鮮に見てるから感じることなのかも。
 
で、この本で宇野さんは「昼の世界」「夜の世界」って言葉を使ってるんだけど、それを見て思ったのが、僕ら世代の新しい価値観てふわふわしてるよね、ということ。
アニメとかアイドルとかってだけじゃなくて、ノマドだったり田舎暮らしだったり海外移住だったり趣味の活動を充実させたりと価値観というか嗜好が多様化し過ぎてて、まとまれてない感がある。
バブル以前は、会社に忠誠を尽くすのが正義みたいなところがあって、そのレールに乗ってれば正しいし安心みたいなところがあった。メディアもそれを煽ってたし。でも、今はメディアは新しい価値観を煽りもしないし、そもそも多様化してて何が正しいとかも無いので、煽ろうにも煽れないという感じ。せいぜい妖怪ウォッチに乗っかるぐらい。
 
となると、新しいふわふわしてる価値観と、昔からあって成功体験も持ってて強固に凝り固まった価値観とでは、どっちが強いかというと後者だよね。
 
今の時代はおっさん達と若い世代との価値観の戦いが実は繰り広げられていて、僕らのような新しい価値観を持ってる側はメディアとかからの後押しが無い分、肩身が狭くなってて、それがストレスになってるんじゃないかな。
 
時代が違うんだから価値観なんて違ってて当たり前。
別におっさん達と違う価値観でも全然良い。
 
最近流行りだし、マンガで描いてみたけど下手すぎて悲しくなるね。
もっと練習しよ。
 
ちなみにこの本は本当に面白かったです。書いてる内容にほぼ納得ができて、その上で新しい気付きがある。分析とか切り口とかもだけど、価値観が本当に近いというか同じ感じ。

 

静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話

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