僕らの新しい価値観と、古い価値観 その2

引き続き、新しい価値観と古い価値観について考えてみた。

 
何が新しい価値観ができる一番大きな理由になったかって、会社に依存することができなくなってきたからってことじゃないかな。
 
例えば、山一證券が倒産したとき、当時は理解できなかったけど、凄いニュースになってたっていうのは覚えてる。
 
絶対安心だと思われてた証券会社が潰れて、どんな大きい会社でも永遠に続くことはないって理解されちゃったんだよね。
普通に考えれば当たり前の話だけど。
 
昔って、会社に忠誠を尽くして働けば、60歳で定年になって十分な額の年金や退職金を貰えてその後の生活の保証がされていた。
会社、引いては日本の為に忠義を尽くしてくれた分、残りの人生はエンジョイしなさいっていう仕組みだった。
 
でも今は時代が変わり、どんな会社でもいつ潰れるか分からない状況。
しかも定年年齢もどんどん引き上げられてる。
 
こんな状況で会社に忠誠を尽くして長時間労働とかやる気になる訳ないし、それよりは給料は安くとも自分の好きに使える時間を確保して生活を豊かにしたいって思うようになるのは当然の流れ。
 
多分僕らは60歳以上まで働かなければいけないのに、ずっと会社で仕事だけしてる人生とか嫌でしょ。
少なくとも僕は嫌だ。
長く働くのは覚悟の上なので、その為に毎日の労働時間は短くして、好きなこともやって人生を充実させたいって話。
 
ていうか、地震とかテロとか原発とか環境とかいろんな問題があって、安心できる「未来」のビジョンが見えなくなったから、「今」好きなことをしておきたいっていうこと。
 
新しい技術もどんどん出てきて、世の中は変わっていってる。ライフスタイルとか嗜好とかも変化してる。
 
そりゃ昔と今とで、同じ価値観になるはずがない。
 
だから僕らは、年上の連中が言う、「俺らが若い頃は」とか「女は結婚して子供を育てるのが一番の幸せだ」とか「男は仕事をしてるのが一番良いんだ」とかっていうのは一切気にしなくていい。
 
僕らは僕らの価値観が良しとすることを実現するために努力すべきで、昔の価値観に惑わされる必要はない。
 
結局は、未来があるかないかっていう、いつもの話だな。
まあ、いいじゃん。