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アニメ業界存続の岐路?

アニメ業界

アニメーター「アニメ業界は本当に勤務体制を変えないとダメだなと痛感、作品数が多すぎる」|やらおん!

 

こういうことがあると、楽しんで作品を見れなくなっちゃう。
 
何でこういう悲しいことが起きるのか。
 
業界の労働環境やその他の問題が改善しないと、日本のアニメ業界は本当にどんどん先細りになっていってしまう。
 
放っておいてもアニメが好きな子はどんどん来るっていう時代では、もはやない。
 
だって今の時代、PCさえあれば一人でもアニメ作れるんだもん。
 
この前も初音ミクの個人制作のアニメーションが話題になってたよね。
 
別に一人じゃなくても少数のチームでもいい。
少なくとも薄給で激務で動画という下積みから始めさせられて、対して売れる見込みのない萌えアニメを作るってそれなんて苦行?という話です。
 
それならば、別の仕事をしながら生活の担保を得た上で、個人で好きな作品を作って、ニコニコなりyoutubeなりで公開して評価をもらえる方がよっぽどいいでしょ。
同人で売ればお金になる可能性もある。
 
さて、何で業界が改善しないかというと、ベテランアニメーターが若者は苦労しなければいけないと思ってると思うんだよね。
新人が研修中8時間ぐらいで帰るとあいつはやる気がないみたいな印象を持たれるし。
自分も苦労してきたんだから、お前たちも苦労しろっていう意識も絶対ある。
あと、過酷な待遇にしてふるいに掛けるっていうのもあるね。
技術的には若い子の方が絶対に上になるんだから、これまでの技術の蓄積やその方法論とかそれらをまとめた書籍・ネット等情報が沢山あるし、その上若さゆえに伸びしろもある。
100人業界に入ってきて、待遇を良くして100人全員残ったら、5年もして技術を身に付けたら、今の技術はないけれど融通をきかしたりコネで食ってるような人達の多くはお払い箱になる可能性は非常に高い。
アニメーターの人数を減らすことで、自分たちの食い扶持を維持しようとしてるっていう意識も確実にあると思う。
僕が40歳とか50歳でアニメーターだったらそう思うもん。
実際、同じアニメーターとは言え商売敵でもある訳だからね。
 
アニメ業界に入ってくる子の方でも憧れの業界だし、若い間は徹夜したりするっていう状況に酔ってる部分はあると思う。
アニメーターになって3時間しか寝れねーわー、つれーわーみたいな。ミサワ的な。
 
AICがオオイズミ、アプリックスに買収された時も、所謂「普通」の会社と同じような体制にしようと頑張ってはいたけど(親会社がね)、結局は成功しなかった。
朝出社して、終電までには帰るっていう体制を目指してたみたい。
制作進行で一番時間を食う外回りも外部委託にしてたし。
ただ、楽になるはずの制作現場が全員無理って思ってたし、そもそも実行しようとしてなかった。
確かにフリーのアニメーターは夜型の人が多いから、夜じゃないと仕事にならないって部分はあるけれど。
 
何にせよ業界の中の人が「今のままで良い」って意識的にしろ無意識的にしろ思ってる。
各会社に、少ない割合かもだけど、業界を変えたいとか、自分の労働環境をマシにしたいとか思ってる人はいると思うけど、結局少数派だしどうしようもないまま業界が嫌になって辞めていくっていうパターンになってしまう。
結局業界に残るのは、ふるいに掛けられ訓練された「アニメ業界人」ということになる。
 
これじゃ業界は変わるはずがない。
 
変わる為にどうするかというと、同じ意識を持ってる人だけで仕事をするしかない。
絶対に8時間以上は働かないという強い意識を持って、それを実現するためにどうするかを常に考えて努力できる人だけで仕事すること。
8時間働いたら、もう4時間はスキルアップの為に使う。
合計で12時間でも、徹夜するつもりでだらだら作業してる人より確実に濃密な時間になるはず。
これはアニメーターだけじゃなくて、プロデューサー、監督、制作進行、仕上げ、撮影、全てのセクションに言える。
現状のTVアニメじゃこういう体制は非常に取りづらいので、別のラインから仕事を得る必要がある。
 
非常に難易度は高いけど、業界の体制を変えていかないと新人が入らず、本当にアニメ業界がなくなってしまう。
 
多分アニメは残るけど、一部の才能のある人が個人制作に近い体制で作るみたいな感じになるんじゃないかな。
一番初期の新海誠みたいな。
でもそれだと本当に才能があって、お金なんかなくてもアニメが作れれば幸せみたいな人しか残らないことになる。
 
ほどほどにアニメが好きな、多くの人を食わせていく為には「産業」として洗練していく必要が絶対にある。
アニメで仕事をしながら「普通に」結婚したり子供を作ったり趣味を楽しめる体制。
 
別にどっちかしかダメということはないんだから、両方の体制があればいいと思うんだけどね。
産業制作で経験を積んだ後、数年間自主制作的に自分のセンスだけで勝負する期間を設けるとか。
選択肢がある環境。
 
やっぱり豊かさっていうのは選べる選択肢があることだとしみじみ思う。
 
アニメ業界は、その選択肢を増やす時期にきてるんじゃないかな。