アンチ断捨離。もっと物を増やそうぜ!

最近断捨離が流行ってる。

 
必要の無い物を減らしてシンプルな生活を心掛けるというのは、コンセプトとしては悪くは良いと思う。
 
でも僕は物を減らすってところに物凄い抵抗を感じてた。
 
引っ越しの時に出たダンボールの数が本だけで30箱とかあって、運ぶのが大変だったけど減らしたいとは思わかなかった。
結局、今の部屋に変わってからは場所の問題でダンボール数箱分処分して、10箱分ぐらいは貸し倉庫に預けてる。
minikura便利。
 
ここ数年断捨離が流行ってるのって、持ち家のある田舎から出てきて、一人暮らしや核家族が増えてたり、生活の為に狭めのとろこにしか住めなかったりという、現実的な問題によるところが大きいと思うんだよね。
 
場所に余裕があるんなら物を捨てる必要なんか無いでしょ。
 
みんなそれぞれ大事な物があるだろうし、それを減らすというのには抵抗はあるでしょ。
そこを葛藤してる時に、断捨離という考え方が出てきて、物を捨てなければいけないけど捨てられないという人達の後押しをしてくれて、流行になったんじゃないかな。
まあそれだけ物を減らす必要のある人が多かったってこと。
 
この断捨離って、「必要なもの」を吟味するってことだよね。
ゲームで初期装備のひのきのぼうですら捨てずに持っておく僕からしたら、そんな考え方クソ食らえですよ。
他人から見たら使ってなくていらないように見えるものでも、本人からしたら一個一個思い出や物語があるんだよ。
いつか使うかもしれないから取っておきたいんだよ。
 
もちろん本当にいらないゴミは捨てるし、生活に支障が出るようになるのは問題だと思う。
絶対着ないような服なんかは捨てるべきだと僕も思う。
 
でも好きなものに囲まれて過ごすのって幸せじゃん?
それを現実的な問題で放棄するのが、豊かな生活って言えるのかって話。
 
結局大体のものは、新しく買えるから、一旦捨てて部屋を広くして、必要になったらまた買い直せば良いって考え方が根本にある訳です。
要は新しく買えってことですよ。
 
物は新しく買えるかも知れないけど、古い物が持ってた物語は消失してる訳です。
写真やデータにして残しておくという方法もあるだろうけど、物そのものは無くなってる訳で。
 
極端な話、有名な鉄道模型のコピペみたいなことを社会全体でやってるみたいなもんじゃないかな。
 
過去や古い物をリセットし続けて、フローを生きるみたいな。
過去という物語の喪失・断絶。
後ろを見せないようにしたら、前しか見えないというか、前を見ざるを得なくなる。
そこに新しい消費が発生するもんね。
学生時代から使ってて思い出のある洗濯機を捨てさせたら、高性能な最新の洗濯機を買うしかないもんね。
その人の洗濯機にまつわる物語っていうのは過去がなくなって、現在から未来にしか紡ぐことができなくなる。
そこでの物語っていうのは、ライフスタイルに合わせた機能だったりする訳で、むしろそういう物語が無ければその時買える一番安いやつで良いって話になると思う。
 
結局、人は物語の中で生きてるってことだと思います。
 
という訳で、僕は断捨離には反対ですwww
 
とは言え現実的なスペースの問題も考えなければいけないと思うので、考え方の起点を、趣味の物をもっと増やす為にということにしたらいいんじゃないかな。
 
趣味のものを増やすということと、いらないものを減らすという両輪で考える。
 
ものを減らす際には、断捨離の本とかはもちろん非常に有用でしょう。
同時にものの溜め方も考える。整理の方法だったり、レンタルボックスやレンタルスペースの活用とか。
田舎への移住とかもありでしょう。
移住じゃなくても、月1~2万とかの格安物件があれば、別荘兼倉庫として使うこともできると思います。
 
なんでも捨てなければいけないという考え方よりは、よっぽど精神的にも良いんじゃないかなと思います。
 
という大義名分を得たところで、また本がどんどん増えていく……www

 

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