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個人と社会の繋がりが薄くなったからモラルも無くなるし自分のいる社会を良くしようとも思わなくなる

世の中

今の日本は個人が世の中を良くしようという意識が低いように思う。

 
選挙での若年層の投票率も低いし。
 
昔はお国の為にとか、若い人はこれからの日本をしょって立つとか言われたりした。
そう言われて育つと、社会の為になることをしようと思うようになる。
少なくとも、他人に迷惑をかけるようなことはしないように意識はする。
 
ところが最近はそんなことを言われない。
 
他人を蹴落としてでも競争に勝たなければいけない、自分さえ良ければ良いという風潮。
むしろその為には多少悪どいことをしても、犯罪じゃなければ良いぐらい。
 
高度経済成長時代は将来は国が豊かになるとみんなが信じてたし、事実豊かになっていた。
だから「日本」という共同体の為になることをしてれば個人も豊かになれると思われていた。
犯罪とか、日本の成長の邪魔をすることが最も害悪だとも思われていたんじゃないかな。
 
地域というコミュニティが、電話やテレビや輸送手段の発達で、国全体を1つのコミュニティとして見るようにもなってたんだと思う。
戦争の影響もあるでしょう。
 

問題の原因は個人と社会の繋がりが無いこと

 
今は多くの家庭が核家族。
祖父母や親戚は地方で住んでて、普段の付き合いは無いという人は多い。
 
ずっと同じ土地に住んでる訳でもないので、近所付き合いも無い。
都市部だと町内会や回覧板も無い。
 
社会との繋がりといえば、学校やアルバイト、会社のみ。
 
自分と同じような年齢・価値観の人としか繋がらない。
中学高校はもちろん同じ年齢の人しかいないし、大学や専門学校も学力で似たような人同士が集まるように振分けられる。
会社も同じ会社に入るのは、学歴や能力が似たような人だし、同じ会社で働いてれば程度の差はあれ似たような価値観になる。
 
現代は、非常に少ないチャンネルでしか個人と社会の繋がりがない世の中になってる。
 
ただでさえ人同士の繋がりは少ないのに、買い物は通販、友達との付き合いもLINEやSNSを通したネット上だけだったりする。
 
ネットでは価値観が近く話が合う好きな人とだけ繋がってれば良い。
 
昔は当たり前にあったリアル社会での人との繋がりが非常に少なくなってる。
少ないというよりは薄いという方が適当かも。
地域での繋がりが大きいので、年齢や職業や考え方が違う人がいるのが当たり前。
 
非常に狭い社会の中でしか生活していないし、それ以外の繋がりも無いので、自分が国や地域社会の一員という意識が少なくなってる。
 
僕はこれが大きな問題だと思う。
 

自分が帰属していると思っていないコミュニティを良くしようとは思わないでしょ

 
例えば、住んでる地域の治安が悪かったとしても、別に引っ越せば済むと思ってるし、実際そう。
農業だったり商売してたりという訳ではないから、簡単に引っ越しもできる。
 
会社だっていつ潰れるか分からないし、そもそもの雇用形態がアルバイトや派遣だったりすると、その会社への帰属意識なんていうものが芽生えるはずがない。
正社員であっても、やりたい仕事じゃなかったり、終身雇用の時代でも無いし、転職が当たり前になると、会社の業績や評判なんかどうでもよく、自分の給料や待遇さえ良ければ良いになってしまう。
 
住んでる地域にしろ会社にしろ、所属しているコミュニティが、簡単に変われるようになっているので、不満があった場合苦労してそのコミュニティを変えるよりは、他のコミュニティに移るほうが合理的なようになってしまってる。
 
リタイア後の東南アジアへの移住とかそういうことでしょ?
 
日本というコミュニティに帰属していると思ってないから、簡単に違うコミュニティに移ることができる。
 
農家での土地とか縛りがあってコミュニティを移れない人が、自分の環境を良くしようと思ったら、所属しているコミュニティを良くせざるを得ない。
生産物の質を上げたり量を増やしたりして収入を増やしたりとか、人間関係を良くしようとしたりとか。
 

所属が無いと、個の形もふわふわし、モラルも無くなってしまう

 
アイデンティティって他人と比較して初めて明確になるものでしょ。
 
丸いものしか無い世界では、丸や四角という概念は多分無いよね。
だってそれしか無いんだから、わざわざ区別する概念ができる訳が無い。
 
人間も同じじゃない?
 
似たような人だけで集まった狭い社会しか知らない上に、所属は◯◯です、というような形を作る入れ物も無いんだから、自分という物の形も多分ふわふわしてしまう。
 
武士は食わねど高楊枝じゃないけど、◯◯であれば◯◯であるべきみたいな、モラルというか行動規範も無くなってしまう。
 
大人なんだからもっとしっかりしなければいけないとか、男らしく、女らしくとか、そういうのも個人の自由とかってことで、どんどん取り払われてしまってる。
 
アダルトチルドレンとか女装男子とか、そういう社会的な背景があるんじゃないの?
 
別にそういう欲求自体を否定するんじゃないけど、でもそいういうのは本来表に出すべきものじゃなくて影でこそこそやるものじゃない?
 
どこにも所属せず、自分が何なのかもわからないんであれば、行動規範なんかもある訳がないよね。
 
そうすると、簡単に目の前の感情や欲求に流されてしまう。
 
そして今はその欲求を満たすことが簡単にできてしまう。
お腹が空いたらコンビニに行けば良いし、人と繋がりたいと思えばツイッターやSNSに書き込めば良い訳だし。
 
今の世の中、多くがファスト化してるっていうのはこういう理由があるんじゃないかな?
 
理想もなくモラルもなく、目の前の欲望に従うのが当然の社会。
企業も消費者のそういった需要に応えて、今の社会ができた。
 
モンスターペアレントとかモンスターカスタマーとか増えて当然だと思う。
 
我慢することなく、自分さえ良ければ良いという考えを持ってる上に、自分の行動を見張るコミュニティは無いだもん。
そりゃ恥も外聞もなく自分の要求を通そうとする人は増えるよね。
こんなんで社会が維持発展できるはずがない。
 
今、日本が曲がりなりにもモラルがあると思われてて、他の国に比べて豊かなのは全部過去の財産じゃない?
 
少なくとも、社会の仕組みや個人の価値観は日本が豊かになる方向を向いてない気がする。
 

個人がほんのすこし我慢することで社会全体が豊かになる

 
例えば車だって、ルールがあってみんなが守るから便利なものになってる
みんなが自由に走ったら事故ばっかりになって結局は不便で危なく、車なんか使えなくなってしまう。
 
社会か倫理の時間に習った、最大多数の最大幸福ってそういうこと。
10人の100%の幸福と90人の10%の幸福よりも、100人の70%の幸福の方が、幸福の総量は多い。
 
じゃあ、どういう理由で人は他人の為に自分の欲求を我慢するのか?
 
繋がりのある人の為しかないんじゃない?
 
例えば、友達が妊娠・出産。
妊娠や子育ての大変さを身近で見たり聞いたりするよね。
そしたら、電車で妊婦さんを見かけたら席を譲ったり、小さい子供がぐずってたりしても気にしなくなると思う。
(妊婦だから、子供がいるから席を譲ってもらって当然とか考えるような人はナシとして)
 
家族や地域で身近にお年寄りがいるような場合でも、同じことが起きると思う。
 
世の中にはいろんな人がいて、そのいろんな人が集まって社会を作ってるということ。
そういう繋がりが無いと想像できないし、想像できても実感は沸かないと思う。
 
逆に個人と社会の繋がりが強ければ、個人でも世の中の為に少しでもできることをしようという意識になる。
 
お釣りの小銭を募金とか、街頭での署名とか、選挙に行くとか。
 
仕事についても、その仕事が本当に誰かの為になってるかどうかという視点で見れるかも知れない。
そしたら、社会の為にならない仕事に就く人が減り、価値のある仕事の需要が高まるかも知れない。
社会的に価値のある仕事であれば、ブラック企業になんかなるはずがない(経営者がまともであればね)。
 
政治にも関心を持つようになると思う。
その政策が誰の為になるのか、自分達の生活がどう変わるのか、負担はどれぐらいなのかとかね。
 

個人と社会の接続チャンネルを増やす

 
だから、個人と社会の接続チャンネルを増やすということが、これから大事になってくるんだと思う。
似たような人同士でじゃなくて、多様な人との繋がり。
20代の若者と60代のおっさんの対等な繋がり。
 
今はビッグデータ、セグメンテーションとかで、どんどん細分化していってる世の中。
いろんな商品やサービスも、若者向け、高齢者向けとか分けられて、益々繋がりが希薄になっていってる。
 
そこを、逆に繋がりができる世の中にしていくべき。
 
それが一番簡単にできるのって、やっぱ趣味だと思う。
 
同じ趣味を持つ人同士での集まりでは、年齢も職業も関係無く繋がりができる。
 
趣味によっては偏りはできるかも知れないけど、それでも普段の生活では接点を持てない人と交流できるというのは大事なこと。
 
という訳で、世の中を良くする為にも、ついでに人生を豊かにする為にも、趣味を持つことが重要な訳です。
 
出来ればその趣味は、自宅やネット上で完結するものじゃなく、外で他の人と関われるものが理想的。
 
日本人て、趣味を楽しむ文化が欧米に比べて少ない気がする。 
そこをいかに、個人の考えと社会の仕組みを変えていくかが、これからの勝負ですよ。 
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