日本のアニメ業界は村上隆の作品を見て自分たちを省みた方がいいんじゃない?

日本のアニメの現代アートにおける文脈って、村上隆が表現したような性的なものとしての位置づけなんでしょうね。

 
実際アニメ業界は萌え枠的な作品を毎クール作ってて、むしろそういった作品がマーケットとして大きく、かなり頼ってる部分があります。
 
20年ぐらい前までだったら、ドラゴンボールとか世界名作劇場(まだあったっけ?)とかの子供が見る作品と、OVAとか深夜アニメとかの大人が見る作品で、すみ分けがまだ出来てたような気がするけど今ってその辺がごっちゃになってるよね。
 
円盤売上は、硬派な作品が売れずに美少女系作品がメインだし。
正確にはガンダムとかハガレンとか進撃とか大ヒットする作品はあるけども、外れる可能性の方が高く(ボンズとかマングローブとかMAPPAとか)、美少女ものの方が大ヒットはしなくとも確実に数字を見込めるから、会社としてはそちらに頼らざるを得ないということなんでしょうけれども。
 
だから世の中的には、日本だけでなく世界中のアニメファンじゃない人からの、日本のアニメの認識って村上隆の作品みたいなイメージを持たれてしまってる。
そういう認識があるからこそ、それを表現した作品が評価されたんだろうし。
 
だからアニメ規制とかっていう話も出てくる。
多分日本人のロリコンのイメージをアニメが作ってるって面もあるんでしょうね。
だから、本来関係ない3次元での問題を2次元にも持ち込もうとされちゃう。
 
んで、当の村上隆は日本のアニメが落ち目だと思ったら、即そこから手を引いて違う表現をしだしてる。
世の中への洞察の深さと行動の速さはさすが世界で活躍できる人です。
 
まあ別に村上隆はいいんです。
 
それよりは日本のアニメ業界の方です。
お前ら本当にそのままでいいのかって話ですよ。
 
この前ののうりんのポスター問題だって、一般人に公開するポスターなんだから空気読めよと。
ガルパンはたまたまファンが地元にお金落としてくれるようになったから大丈夫だったかも知れないけど、あれも一歩間違えたら叩かれる可能性はあると思う。
 
結局自分たちの内輪のノリを一般社会に持ち込んでるって点では、渋谷とかでウェーイって騒いでる連中と全く同じだよね。
 
そんな「内輪」だけで外を見ずに作品を作ってるから、市場も大きくならないし、給料も上がらない。
ビジネス意識は無く、趣味・同人感覚で作品を作ってるんだから、ブラックなままだよね。
「趣味」にどんだけ熱中したところで、好きなことやってるんだから文句言うなって言われるのが関の山。
 
今の待遇に文句があるならアニメを「仕事」にしましょうってこと。