スイカは博打。アタリでもハズレでも粋に楽しもう

今日はスイカを買いました。台風の中の雨の切れ目に頑張って運びましたよ。
スイカが好きで、この夏3個目のスイカです。
 
多くの人が経験したことがあると思うのですが、今回買ったスイカがあんまり甘く無かったのです。
個人的には、古くなっててシャリシャリ感が無いよりは、まだシャリシャリしてて甘みが少ない方が良いんだけど、どっちにしてもせっかく買ったのに残念な話です。
 
そこで思ったのがスイカって博打みたいなもんだよね、ということ。
 
どれだけ外から音を確かめたり、色や形を吟味したところで、切って食べてみるまではそのスイカがアタリかハズレかわからない。
まあ最近は品種改良や糖度の選別とかでよっぽどのハズレは無いと思うのですが、それでも比較的甘さが少ないハズレはどうしても出てしまいます。
実際今回のスイカも不味いとかという訳ではなく、その前に買ったスイカが甘かったのでそれと比べるとという話ですし。
 
つまり、スイカの購入はどうしてもアタリとハズレが発生する半丁博打みたいなものなのです。
 
博打の粋な楽しみ方は小遣いの範囲内で賭けて、勝っても負けても後腐れなしというものです。そこにイチャモンつけたりというのは粋ではない訳です。仮に胴元がイカサマをしていたとしても、イカサマを見抜けなかった方が間抜けなので、イチャモンなんか以ての外で、そういうのは通ではない、粋では無いという考え方です。
 
そう考えると、スイカがハズレだからって文句を言うのは、とてもカッコ悪いことのように思えてくるもんです。
そもそも工業製品では無い農作物。味に差があって当たり前。
アタリでもハズレでも、せっかくの季節の風物詩、気にせず楽しむのが粋ってもんなんではないでしょうか。

 

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