日本からブラック企業が無くならないのは、進学とかで親元を離れて都会に行くからなんだよ

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ブラック企業ってあるじゃないですか?

僕はそもそもいる業界自体がブラックですがww
 
ここ数年ずっとブラック企業が問題って言われてるのにも関わらず、ブラック企業が減ったって印象って全然ないんですよね。
ネット記事とかニュースだと、そういうトピックは面白く見られるので目につきやすいっていうのもあるのかも知れないですが。
 
それで何でブラック企業が減らないのか考えてみました。
 

ブラック企業がブラックのまま維持できるのは、そこで働く人がいるから

 
これ以外に理由はないと思うんですよね。
 
他に条件の良い会社があれば普通はそっちに移ります。
それができない理由があって、ブラック企業で働き続ける人がいるから、ブラック企業がなくならない。
 
ちなみにアニメ業界だと、中国スタジオのスタッフは、違うスタジオで単価が1円でも高いとすぐにそっちに移るそうですw
即です。翌日にはいないどころか、下手したら即日移動みたいな感じらしいです。
義理とかそういうのは一切無い。
でも本来仕事ってお金を稼ぐためにするんだから、正しい在り方ですよね。
 

ブラック企業でも働き続けなければいけない理由

・経験がなくて、未経験でも働けるのがそこしかない
・貯金が無くて辞めると生活できない
・転職できても、同じようにブラックな可能性
・ブラックではないと洗脳されてしまってる。やりがいがある仕事とかって。
・転職市場があまりオープンになってない
 
こんなものでしょうか?
 
例えば、
 
田舎から大学進学で都会に出て1人暮らし。
大学は文学部。
新卒として就職が決まったは良いけど、そこがブラックだった。
毎日朝9時から夜22時まで働いて、休日出勤も多い。
給料も手取り15万円。ボーナス無し。
貯金は就活とか卒業旅行とかで使ってしまってほぼ無し。
不幸なことに上司や回りの人は超親切。
お客様からも感謝されて、やりがいを感じられる。
夜は牛丼やコンビニ弁当。
ネットしてテレビ見て寝る。
転職も考えるけど、自分のスキルの問題もあるし、転職先もブラックだったらという不安もあって転職に踏み切れない。
そもそもそんな時間もなかなか取れない。
 
みたいな状況。
 

ブラック企業を改善する為に

 
・適法な労働時間
・最低賃金の保証
・労働時間や賃金のチェック体制の確立
・違反した会社への厳罰化
 
こういうのが良く挙げられます。
もちろんそれも必須ですが、それらに加えて
 
・スキルアップの機会を増やす
・国が支援する職業の学校には補助金とか出して、無料もしくは格安で授業を受けられるようにするとか。
・失業保険を即日からもらえるようにするとかの、転職活動中の生活の保証。セーフティネットの充実。
 
とかも考えられます。
要は、ブラック企業だったらさっさと辞められる環境を整える、ってことだと思います。
 
そう考えるとその為の一番の環境って、親と同居なんですよね。
 
そもそもの話、親元を離れて都会に行く時点でブラック企業からしたら超美味しい。
だって生活の為に仕事をする必要があるので、実家暮らしより格段に辞める率が下がりますもん。
 

スペインて失業率高いのに楽しそう

スペインとか失業率が高いのに、イメージとしてあんまり悲惨な感じがしないのって、家族を大事にする文化があるからって気がします。
成人しても親と一緒に暮らすので生活費があまりかからない。
最悪家族の誰かが仕事してれば生活はできるし、家族と一緒に住むことで孤独を感じることもないし、幸福感も感じることができるでしょうし。
 
当然、そういう土壌だとブラック企業が日本ほど増えない。
だって、仕事辞めても生活に困らないんだから。
 
代わりに最低賃金が高いせいで求人数自体が少ないって面もあるんだろうけど。
 
でも日本とスペインどっちが幸せかっていうと、スペインの方だよね。
まあスペインに関してはイメージの部分もあるので、イメージとしてのスペイン的な社会ってことだけど。
 
ブラックでも辞めれないって状況があるから、ブラック企業が残る訳で。
その根本て、実は親元を離れた生活なんじゃないかと思った訳です。