ブラック企業の見分け方

 とりあえず「人」にフォーカスを当てている会社はブラックと思って間違いないかと。
 
良く出てくるキーワード
 
・人財
・成長
・人軸
・やりがい
・感謝
・愛
・技術、スキルが身につく
 
このあたりかな。
 
そういうのは個人が考えることで、会社に強制されることではない。
 
会社は労働の対価に給料を払うだけ。
よく分からない具体性の無いやりがいとかを押し付けるべきでは無い。
 
何でこういうワードが出てくるかっていうと、劣悪な条件で労働環境なのを、耳触りの良い言葉でごまかさないと人が集まらないし、来てもすぐに辞めていってしまうから。
 
キレイな言葉のオブラードで包んでるだけ。
薬が苦いからオブラートに包むんだよ。
 
こういうあやふやな言葉でしか、求職中の人に向けて会社のアピールできるところがないってこと。
 
本来であれば、具体的に必要なスキルと要求するであろう成果を示し、その対価としての待遇を提示せば良い訳で。あとはオマケ的にデスクが広いとか環境が良いとかいうのがあれば良い訳でしょ。
 
それができないのは推して知るべしってこと。
 
会社に入って、キツイ研修とかあったら、それは洗脳の場です。
新興宗教の集会や、布団や浄水器の販売会場と同じようなものです。
すぐにその場から逃げましょう。
 
ただ、スキルアップの過程と、その後の待遇(休日・給与)が明示されていて、納得できるものであれば辞める必要はないでしょう。
もちろん、どれぐらいの割合で、スキルを身に付け待遇が良くなった人がいるのかは確認しましょう。
300人中1人とかだと、外に対して見せる為だけの例外的な人の可能性が高いです。
実際の休日の消化率等も確認しましょう。制度的には休日数は増えてても、何がしか働かなければいけない場合もブラックには多いです。個人の裁量で休日出勤が発生する場合がありますとか言うのは、ほぼ休日出勤があると思って間違いないです。
そういうのが無い会社は、制度的に休日出勤は認めていませんと言うはずです。
 
その辺の条件をクリアしたか、してなくても本当にスキルが身に付くのであれば、スキルを得る為に戦略的にそういう会社に入るのは有りだと思います。
 
ちなみに僕はブラックと名高いアニメ業界にいましたが、人間関係には恵まれていたのかそれほど苦では無かったです。基本的には例外なく全員アニメが好きで、価値観も似通った人ばかりなので、そういう意味では悪くない環境でした。
休みは少なく給料も少なかったけど、就業中の自由度は高かったのでストレスもあまり無かったし。
制作側で、人数も少なくいろんな業務をしなければいけない業界なので、対人、企画的なこと、営業、実行等の経験は広く得ることができました。
 
別に戦略的に入った業界では無かったけれど、どんな業界でも何かを得ようと思ったら得れるものです。
 
さすがに精神を病みそうとか身体を壊しそうになってまで続ける必要は全く無いですが、もし間違ってブラック会社に入ってしまっても、1年ぐらいは経験と思って働いてみても悪くは無いんじゃないですかね。
精神と時の部屋に入ったと思ったら、そこから出た時には大きく成長できてるんじゃないかな。
他の会社に転職したら天国みたいに思えるようになるかもよ。