飛行機機内で見た映画の感想 ※ネタバレ注意

現在ようやく目的地に到着して、ホテルでゆっくりしております。
飛行機やバスに乗らなくて良いってなんて素敵なんでしょう。
やっぱ翌日に移動が控えてると、ホテルでも完全にゆっくりとは落ち着けないんですよね。
 
とりあえず飛行機機内で見た映画の感想でも書いとこうと思います。
 

マッドマックス

 
前作を見ていないのですが、今回話題になっていたので視聴。
 
なるほど、カルトな人気があるのもうなずける内容でした。
面白かったですwww
全部のシーンで、アクションの方法とか構図とかにアイデアが入っていて凄かった。
まさに愛すべきB級映画www
ただ、同じ勢いで話が進むので、食傷気味にはなってくるかも。
だって全部味付けが濃いんだもんwww。
もう10~15分ぐらい短くまとめても良かったかも。
ストーリーとかあってないようなもんだしwww
あと女性がみんな美人でエロい格好で良かったww 
マッドマックス 怒りのデス・ロード(字幕版)

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予告犯

 
これはもともと原作のファンでした。
というか筒井さんはダズハントの頃からのファン。
アニメ化の企画書を出して却下されたこともありますwww
日本にいるときは時間がなかったのと、原作のイメージと違うと嫌だったので未視聴でしたが、機内作品にあったので視聴。
 
前半のシンブンシ紹介の尺がちょっと短かったかな。
もうちょい丁寧に描いても良かったかも。
 
あと吉野警部補の原作にある有能さが全然見えなかったのが残念。
ただ振り回されて偉そうにというか我儘そうにしてるだけだったので、原作版にあるような分析力や判断力でシンブンシを追い詰める描写が欲しかった。
 
というような悪い点もあるけれど、全体的には超面白かった。
そもそも映画版は原作とはちょっとコンセプトが違うっぽいんですよね。
奥田(ゲイツ)個人にもっと焦点を当ててる感じ。
 
派遣先のIT会社の描写とか、不法投棄?の仕事場のクズのキャラが原作以上にガチクズで見ててムカムカくるぐらいの描写にして、その分ゲイツのキャラが際立つようにされてたんだと思う。
代わりに、シンブンシの標的になったキャラの描写が薄かったのはご愛嬌www
 
映画版はゲイツをヒーローとして描いてるんだよね。
特殊能力を持ったスーパーヒーローではなく、現代社会での等身大の人間としてのヒーロー。
ラストの一連の流れは感動的。
見てない人は、漫画版も映画版もガチでオススメの作品です。 
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アントマン

 
実は全然期待せずに見ましたた。
マーベル作品だからとりあえず見とこうかな程度。
それが思ったより面白かった。
スーツで大きくなったり小さくなったりしながらのアクションは予想よりかなり格好良かった。
ヒーロー物のアクションって結構やりつくされてる気がしたけど、まだまだアイデアと見せ方次第でいくらでも
格好良いものはできるんだと証明した作品。
 
日本のアニメや漫画ももっとこんなアイデアを出せればなぁ。
銃や剣や魔法やロボットばっかりだし。特にアニメ。
設定もそうだけど、その設定を活かして映像で見せる作品て減ってる気がする。
設定は違ってもアクションシーンは大体おんなじようなテイストになってる感があるし。
金田系アクションと板野サーカス禁止にしてもいいんじゃない?
 
さてアントマンですが、そもそも期待してなかった理由が日本での予告映像がダサかったからなんですよね。
ヒーローもので小さくなるのって、スケール感が感じられずつまらなそうって印象。
僕が見たのは、他の作品の時の映画館での予告のやつだけだったんだけど、それはなんかアベンジャーズとかアイアンマン的なのを期待してたら、それらの作品とはだいぶテイストが違ってたからなんですよね。
youtubeで公開してるやつを見てみたら、映画館で見たのよりは面白そうな予告でした。
 
ストーリー自体はオーソドックスなアメリカハリウッドのヒーロー物だけど、新しいアクションが見応えがあって退屈せずに楽しめました。 
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実写版進撃の巨人

 
実写版のファンには申し訳ないですが(そもそも存在してるのか?)、端的に言ってゴミ。
 
正直、映像面に関しては、特に文句はないです。
予算とか制作期間がかなりタイトだったみたいなので、立体機動とかのアクションをアニメ並に格好良くするというのは日本の映画会社では無理だと思い期待してなかったので、不満も文句はないです。こんなもんだろうと。
そもそも日本で実写化して、満足できるものが作れる作品ではないと思いますし。巨人の描写とか、立体機動とか。
 
ただ映像面はともかく、脚本の方はもっと上手くできたはず。
何でこんな脚本にしたの?というレベル。
 
そもそも何で設定を変えたのか?
100年間壁外調査に行ってなかったっていう設定って必要?
超大型巨人に壁壊されて、2年後という話だったけど、その2年の間に立体機動装置ができて、敷島隊長クラスが出てくるの?
あんな変にナルシストみたいなキャラに2年でなれるもんなの?お前そんな偉そうにしててもお前だってキャリアは2年もないやろうと。
結構物語の根幹であるミカサのエレンへ好意の部分を改変する意味もわからんし。
ストーリー改変しまくってるくせに、ところどころ原作のシーンとかセリフをぶっこんでくるから、イライラしっぱなし。
しかも実写で、漫画・アニメ的な演出をするもんだから寒い寒い。
 
原作やアニメとは、完全に別物として作れば良かった。
巨人という人類の力が及ばない相手と戦おうとしてるんだから、フルメタルジャケットやアメリカンスナイパーみたいなシビアでシリアスな訓練シーンをメインにもってくるとかね。
 
多分スポンサーとかの希望が、オリジナル色を出すよりは原作に近い形で作れっていうことだったんだろうけど。
 
結果として金をかけた学芸会でしかなかった。
 

オデッセイ

 
何も情報ナシに見てみた。どういう作品かとかも一切知らなかった。
日本公開は2月なんですよね。だからまだあんまり予告とかもそれほど出てなかったのかも。
 
内容は超面白かった。
 
宇宙もので、設定とかもしっかり検証して作られてるらしいので話にも説得力があった。
 
劇場に観に行こうか迷ってる人がいたら、全力で行くべきだとオススメします。 
火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

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普通に考えると社会の負担でしかない高齢者を、どうしていくのかというのはこれからの避けられない大きな課題

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これからの日本の問題を考えたときに、高齢者をどう扱うかということが挙げられると思います。
 
特に日本の場合、定年退職後は急にすることがなくなって、頭も身体も使うことがなくなりボケが進んだり身体にガタがきたりという問題があります。
話し相手がいなくて寂しい為、コールセンターで長々と話したり、用もないのに毎日病院に通ってダラダラと話したりということも聞きます。
 
コンビニ前でたむろしてウェイウェイやってるヤンキーと全く同じです。
 
こうなってくると、一切生産的なことをせず、コールセンターとか病院とか本当に必要としている人の邪魔でしかなく、年金とか保険料とかの税金を食い潰すだけの存在にしかなりません。
 
早くお迎えがきたらいいのにとすら思ってしまいます。
 
本来、安心して老後も生活できる為の社会保障システムです。
それがあるから、若者は安心して働くことができる訳です。
というよりは、老後は働かなくてもいいようにしてあげるから、若いうちはしっかり働こうねということでしょう。
 
それが今は世の中が変わって、今の若い人が高齢者になった時に安心して生活できそうかというと、一切そんなことはないです。
 
年金問題はもちろんそうですし、世界全体がどうなってるかも分かりません。
移民とか資源とか戦争とか、いろいろな問題が起きそうです。
 
そんな中で、悠々自適そうに暮らしてる高齢者が、社会的にお荷物にしか見えなくなってしまってるのだと思います。
 
実際、昔は高齢者には役割がありました。
 
生き字引という言葉もあるように、長く生きた高齢者はその経験や知識を若い人に教えるという役割がありました。
 
でも今は若者と高齢者が接するコミュニティ自体がありません。
また世の中の変化が早過ぎる為、高齢者の経験知識が陳腐化して役に立たない可能性も非常に高いです。
仮にそうじゃなくても、ビッグデータ全盛の今の時代、高齢者の経験や知識もデータ化されて、誰でもアクセスできてしまいます。
グーグルの検索とかそういうことですよね。
 
となると、今の若者からすると社会的に高齢者っていなくても良い存在だと考えても仕方ないということになると思います。
将来自分たちが年をとるということを考えた時に、国には頼れないので今の消費より将来に備えた貯蓄にしたり、逆に将来のことを考えず今だけ楽しければ良いという過ごし方になるんではないでしょうか。
 
つまり高齢者と若者の間に超えられない壁ができてしまってるということです。
 
それが今の社会システムとか価値観のままだと国として致命的になるんではないかという気さえします。
 
ということを見越して、高齢者も何がしか活動できる社会ということで、安倍さんは「一億総活躍社会」ということを言ってるんじゃないでしょうかね。
 
今の高齢者はそれなりに働いてきて、これ以上働くことなく悠々自適な生活をしたいというかできて当然と思ってる人ばかりなので、社会の為に何か活動をとなっても彼らに何かさせるのは非常に難しい気がしますが。
 
とは言え、高齢者の貧困率が9割という世の中で、さらに高齢者に税金を投入して若者をないがしろにすると、ガチで高齢者と若者で断絶が発生すると思うので、ここのハンドリングは絶対に失敗できないことを考えると非常に難しいと思います。
それを考える人は大変ですね。

最低時給1500円?それって1500円の価値がないと判断された人は働けなくなって、残った人がその分働かなければいけない社会ってことですよね?

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安倍さんが最低時給を1500円にするみたいなことを言ったそうですね。
 
そんなことして大丈夫?
 
 
企業が時給1500円払っても良いと判断した人は働き続けることができますけど、そうじゃない人、例えば時給1000円の価値の人は職にあぶれる可能性があるってことですよね?
 
 
ここにも書いてますけど、時給1500円以下の人と以上の人で完全に格差ができる可能性があると思います。
 
これが企業に対して、全従業員に時給1500円以上払えるよう、事業内容の改善、付加価値の増加を求めるというもので、その為の何かしらのルールなりガイドラインなり仕組みなりを作るというのなら良いんです。
ただでさえ、日本の一人あたりの生産性は低いみたいですから、それを企業の仕組みから変えさせようというのは悪くないと思います。
 
多分実際そういう狙いもあるんでしょう。
 
でもね、これ絶対そうはならない。
 
非正規雇用の増加どころか、そもそもの職に就けない人が増えるだけですよ。
 
しかも減ったスタッフ分を既存スタッフが埋めなければならないということになって、またブラック企業が増えるだけです。
以前のブラック企業は、低賃金、長時間労働、過度なストレス等が問題でしたが、今回は見た目の給料は上がってるので低賃金というのは当てはまらなくなります。
そうすると「それだけ給料もらえてるんだからいいでしょ?」「世の中には職に就けない人がいっぱいいる。職があるだけマシ」という理屈が通るようになって、ブラック企業の発見がより困難になるんじゃないですかね。
 
身体的にも精神的にも健康を病む人が増えて、社会保障費の増加とかより問題が増えるだけでしょ。
 
最低時給1500円なんてことよりも、不当な労働を取り締まるだけで良いんじゃないですかね。
労使両方が納得していて、第三者が見ても労働内容に妥当性があれば、時給600円でも何も問題は無い訳で。
 
簡単で誰でもできる仕事だけど、自分でやるだけの時間はないからちょっと人にお願いしようかなみたいな仕事って実はいっぱいあると思うんですよね。
 
道路で立ってるだけのモデルハウスの場所の案内の人とか。椅子があるところだとずっと本読んでるだけの人とかいますからね。
土日とかもいるので、バイト雇うとコストになるので社員が休日出勤で出てきてるとかしてると思うんですよね。
でもそういうのこそ、時間ある人が3時間ぐらいならやろうかな、みたいなノリでできた方がいいと思います。
僕だってそこで本読んでるだけでお金くれるなら、時間あれば時給500円でもやりますよ。
そういう人を3人集めたら9時間埋まる訳ですよ。
フルタイムは無理だけど、短い時間であれば働けるし働きたいって主婦とか高齢者とかいるでしょ。
 
埋もれてる人材を活用しつつ、働いてる人が無理をしなくていいって方が絶対良くないですか?
これ最低時給1500円とかになったら実現できないですからね。
 
どういう仕事であれば時給500円なのか、時給1500円になれるのか、その労働での価値がどれぐらいのものなのか?っていう指標とそれをチェックする仕組みを作る方がよっぽどみんなの為になるんじゃないかと思います。
 
その上で、例えば職業訓練校とか、価値創造の為のスキルアップができる機関を増やすとか。
 
そこでしっかり勉強して知識や技術を身に付けて、資格とかとして目に見える形で残せて、そういう人は給料が上がっていくって方が健全だし正しい。
 
結局、時給となると時間で拘束と意味が強調されて、どれだけの価値を提供できるかということに意識が向いてない気がする。
 
最低時給の設定よりは、企業の純益の何%を従業員に均等に配分しなければいけないとかってする方が、どんな基準でどれだけ出るか分からないボーナスよりも、自分がどれだけ売上に貢献したか=価値を提供できたかということがダイレクトに分かる分、「価値創造」を意識して、企業の経営は強くなるんじゃないですかね。
 
なんにしろ、ただ最低時給1500円にしますというのは、悪手以外の何者でもない気がします。 
静かなる革命へのブループリント: この国の未来をつくる7つの対話

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