アニメ業界を盛り上げる方法

アニメの秋新番もそろそろ始まろうかというところです。

今期は僕的にはログホラ2期とFateを見る予定です。
 
さて、僕はずっとアニメ業界にいたので、やっぱり日本のアニメをもっと盛り上げたいと思う訳です。
 
今は違う業界にいるけど、またアニメに携わる仕事をしたいと思ってます。
 
今のままじゃ日本のアニメは業界的にキツイので先にそこを何とかしたいとも思ってる。

日本のアニメ業界は先細り

 
今の日本のアニメは、目先のお金につられてどんどん先細りになっていってる気がするのです。
 
もちろんビジネスなのでお金を稼ぐのも大事だけど、その場その場での対処療法的なことしかしてなくて、長いスパンでの対策をしていない。
クールジャパンでの打ち出し方もあまり良くないと思うし、もっとアニメの地位を上げるような対策もできていないと思う訳です。
 
制作している作品自体も若年層向けのものがほとんどです。
日本の人口を考えた時に、40代以下の人をターゲットにした作品を作り続けるだけでなく、もっと上の世代も楽しめる作品を作らないと市場自体がどんどん先細りになっていってしまう。
 
そもそも若年層にお金が無いとか消費しないとかが問題視されているのに、その若年層向けに作品を作ってどうするんだっていう話。
より人口も多く、金を持ってる高齢者を市場としないとどうなるかなんて分かるでしょ。
今は年配の人にお金を落としてもらう仕組みが無いから、高齢者向けの作品が作られて無いけど、一旦その仕組みを作ってしまえばその後はウハウハですよwww

じゃあどういう作品を作れば良いのか?

 
ここで、もはやお馴染み「茶柱倶楽部」です。
 
別に他の作品でも良いんだけど、例として分かりやすいので「茶柱倶楽部」を挙げます。
 
要は、どんな年齢の人でも楽しめる題材とテーマの作品ということです。
 
作品作りよりも難しいのは、その作品によるマネタイズな訳です。
 
アニメって1話辺り大体1000万の制作費がかかるので、1クールだと安くても1億円必要になります。
 
さすがに円盤が売れる保証が無いのにこのお金を集めるのは大変です。
 
逆に言えば、コストを下げてお金を稼げる目処が立てばスポンサーはつきます。
 
ということでまずは「茶柱倶楽部」を例にして作品を流す場所を考えてみます。
 
・国際線の飛行機機内
・空港
・お茶屋
 
この辺りでしょうか。
 
飛行機内での映像ってあまり代わり映えしないですよね。
そこに20分そこそこで日本のお茶を題材にした作品があれば興味を惹かれる外国人は多いんじゃないでしょうか。
帰りにお土産にお茶を購入してくれる人も出てくるでしょう。
空港で流すのも同じような理由です。
 
あとはお茶屋さん。駅ビルとか街中に結構お茶屋さんてありますよね。あとは百貨店とかにも。
そういうところでサイネージでお茶自体の宣伝として流す訳です。
 
映像の力は言わずもがな大きいです。
文字や絵だけより、より多くの人に短時間で印象づけることができます。
これだけだと実写でも良い訳ですが、アニメだと実写よりも自由に演出を効かせられるので、より魅力を見せたい部分を強調することができます。

アニメのマネタイズの方法

 
上記の場所で流すのであれば、航空会社や空港の運営会社、旅行会社、お茶を売っている百貨店なんかもスポンサーになってもらえる可能性があります。
声優を抱える音楽会社やゲーム会社に頼らず、これまでには無い新しい企業にスポンサードしてもらえる目があるということです。
 
外国人に対しては日本文化を伝えることもできるし、日本人に対してもお茶を通じて各産地という地方への興味を促せられます。
こういった題材であればこれまでアニメを見ていなかった高齢者も、アニメを見るキッカケになるでしょう。
 
上記の場所での放映であれば、1クール1億円以上という形でなく、1話とか3話ごとの制作でも良い訳です。
制作費も抑えられるのでスポンサー企業1社あたりの負担も小さくなります。
評判が良ければ次の話数を制作すれば良い訳です。
実写だと役者の都合ですぐに制作できないという問題がありますが、アニメではその問題は実写ほど重くのしかかる訳ではありません。
 
これで興味を持ってもらえたら円盤も売れるかもしれません。
今の1話2000円とか3000円という値段じゃ誰も買わないだろうけど、もっと手軽な値段になれば購入者は増えるでしょう。
しかもお茶っていう特化ジャンルだとロングテール的に長期に渡ってコンテンツの寿命が伸びると思われます。
 
結論としては、アニメ業界はオタク向けばっかりじゃなくて、先細りにならない為には、もっと幅広い人に向けた作品を作れってことです。

  

茶柱倶楽部 1巻 (芳文社コミックス)

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