格差自体は問題ではない。本当の問題は、大学とか行ってしまって稼げる技術を持って無い人が増えて、貧困化していること。

格差が問題として取りあげられる際にセットになるのは、高所得層と低所得層の格差が広がってるってことだよね。

 
低所得層であっても普通に暮らせるんなら、問題にはならない。
そうじゃないから問題になってる。
て、とこまでは昨日書いた。
 
要は、低所得層の増加と貧困化が問題ってこと。
 
より物やサービスが売れなくなるから、さらに給料が下がって、っていう悪循環になってしまう。
 
企業だって物が売れない状況の中、競合と競わなければいけないので、コストをむやみにかける訳にはいかない。
人件費を抑えつつ、より働かせようとした結果ブラック企業が増えてしまった。
なんていうか当たり前の話だよね。
企業だって潰れる訳にはいかないんだから。
法律で縛ったところで、企業の競争力が下がったら潰れる会社が沢山出てくるんじゃない?
ブラック企業を擁護する訳では一切ないし、競争して競合に負けるような企業はそれだけの価値しかないんだろうって思うけども、でも世の中それでは困る訳だよね。
 
じゃあ何で企業に競争力が無いのかって言うと、多分結局は中の人に能力が無いから、企業にも競争力が無いってことなんじゃないかなと思う。
 
この前読んだ大前研一さんの本。
都会に出て大学を卒業した人よりも、地元に残って就職したような人の方が良い生活をしてる人が多い的な話があった。
確かこの本だったと思う。

  

日本の論点

日本の論点

 

 

ネットでも同じような記事を見たことがある。
 
要はみんなが大学に行くから、大学を卒業したところでそこに大した価値は無い。
それよりは就職して職人的な技術を身に付けてる人の方が遥かに価値が高いという話。
 
実際大学卒業して特別なスキルを身に付けたかっていうと、そんなことない人の方が多いんじゃないかな。
僕の大学が大したことないっていうと、そうかもしれないけどwww
 
本来はというか、昔は大学に入学・卒業できる人は、ある程度の地頭だったり、数字を扱えたりみたいなことを示すことができて、そこに価値があったんだと思う。
管理職として。
言い方は悪いけど、中卒とか高卒とかの人達が企業のピラミッドの底辺にいて、特に工業製品を作っていた時は、大卒様がそれらの工場員を管理するという仕組みになっていた。
 
でも、今はある程度経済力がある家庭なら、選ばなければ大学なんか誰でも入れる時代だし、ピラミッドの一番下だった部分はより人件費の安い海外に回されるようになった。
だるま落としで言うなら、一番下を弾いたら、その上の層が新たに一番下になったってことだね。

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こんなんさ、そりゃ大学出たところで高い給料なんかもらえる訳ないわwww
もちろん自分にも当てはめて言ってる訳ですがww
 
高卒のポジションにいた人達は(実際に高卒かどうかはともかく)、技術を身に付けてるから生活に困るようなことがない(人が多い)。
電気工とか大工とか、調理師とかそういうの。他にもいっぱいあると思う。要は手に職を付けてる訳だ。
建築関係とかは、オリンピックで需要高まるのかな。
 
今って確か大学進学率50%超えてるんだっけ?
高卒者の過半数が、ピラミッドの一番下に就く為の機関に入ってる訳だ。
しかも奨学金借りてて、その仕組を知らないとかだったら目も当てられない。


奨学金を延滞している50%近くが、お金を借りた時に『返済しなくてはいけないこと』を知らなかった統計データが存在する。 - クレジットカードの読みもの

世の中が成長してる時なら、企業ピラミッドの一番下でも給料は上がっていったかも知れないけれど、今はそんな時代ではない。
 
つまり今は、技術の無い人達が高い給料をもらえる時代では無い。
一番進路として多くの人が行く大学では、技術を得ることが出来ない。
しかも大学に行くのにはお金がかかる。
 
これらの問題に、格差は一切関係ない。
所得の低下、貧困化が問題。
さらに正確に言うなら、生産的な技術を持っていない人が多いということが問題。
 
それを格差問題って言い換えてるのは、年収何千万とか何億とかの極端な人を持ちだして比較することで、600万の人も200万の人も一緒くたにして本当の問題から目を逸らさせようとしてることに他ならない。
 
騙されないように気を付けなはれや!  
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